岩橋美術発行 複刻 江戸切絵図 全32図 参考資料 
江戸切絵図の復刻版発行まで
江戸切絵図の 
岩橋美術発行の『複刻 江戸切絵図』の原本に出会ったきっかけは、平成6年、江戸町火消に関係する書籍制作の調査のために国会図書館に行った折でした。

検索カードには沢山の江戸地図関係資料があり、その数の多さに驚かされながら、旧上野帝國図書館蔵書目録中の“冑山(かぶとやま)文庫 尾張屋板 江戸切絵図 28図”にたどり着くことが出来、古典籍資料室で閲覧させてもらったのが最初でした。

国立国会図書館 冑山文庫中の「江戸切絵図」表紙  
全図とも元題箋が残っており(上図)、紙焼け、虫喰い、破れなどが無く、文字の彫り跡は鋭く、多色刷の退色も少なく、おそらくどの図も初板初刷か、それに近い板刷の江戸切絵図と思われ、それまでに見る機会のあったどれよりも保存状態の良好なものでした。

尾張屋は売れゆきのいい絵図を何回も重板し、安政4年には21点の絵図をまとめて重板や改正新刻して26図~28図のセット販売をしたようですが、本シリーズの原本に使用した28図は、その重板や改正板の絵図ではなく、すべて初版板からの複刻です。“板行年表”参照 

その後の調べで、尾張屋はこの28図のほかに4図を板行していることが解り、下記機関のご協力を得て4図を加えた全32図を複刻することが出来ました。
江戸切絵図26 小石川絵図(嘉永7年 新刻)     東京都立中央図書館蔵
江戸切絵図29 京橋南築地絵図(文久元年 再刻) 東京都立中央図書館蔵
江戸切絵図31 八町堀細見絵図(文久2年 新鐫)  東京都公文書館蔵
江戸切絵図32 霊岸嶋八町堀日本橋南絵図(文久3年 再刻) 個人蔵
各機関のご協力に御礼申し上げます。

弊社の尾張屋板・江戸切絵図の複刻は、平成7年の写真撮影許可申請から始まり、復刻許可申請、索引作成を経て、原図の色、サイズ、仕上げの折り方、表紙貼りの位置など、江戸人が使った形の再現にこだわりながら、各絵図の裏面に人名・地名・寺社名索引を付け隔月2図の発行で平成16(2004)年7月にスタートし、2年6ヶ月後の平成19(2007)年1月、全32図完結しました。

全図完成後、全32図の索引をまとめた「江戸切絵図 総索引を別冊で作り、幕末期の“江戸全域の索引”としての使用に耐えるようにしました。総索引は全32図ご購入に付録としてお付けしています。、

※復刻版を発行して数年後、原図に使用した国会図書館蔵「冑山(かぶとやま)文庫 江戸切絵図 28図」は、幕末~明治に生きた根岸友山(ゆうざん 文化6~明治23)という人物の蔵書の一つだったことが判明しました。根岸友山ならびに冑山文庫についての詳細は“原図の所有者” をご覧ください。





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江戸切絵図18 青山渋谷絵図