尾張屋 文久2年新鐫  八町堀細見絵図  原図・東京都公文書館蔵(岩橋美術復刻 定価1500円)

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「八町堀細見絵図」について

尾張屋は「築地八町堀日本橋南絵図」を嘉永2年(1849)に初出した12年後、文久の3年間にこの地域を3分割した切絵図を出しています。

京橋南築地絵図」(文久元年 1861)、「八町堀細見絵図」(文久2年 1862)、「霊岸嶋八町堀日本橋南絵図」(文久3年 1863)の3図で、より詳しい地図となっています。

その一つの「八町堀細見絵図」は、他の切絵図には無い表記上の工夫が見られ、その一つは与力についてです。

八町堀には南北両奉行所の与力の屋敷が集中していましたが、この絵図では南町・北町の配下の識別が出来るようになっています。

氏名の頭に“カ”の文字を付けて与力を表し、その屋敷の区画が南町配下は桃色、北町配下は空色に色分けされていて、所属が一目で分かります。(図1、2)

 
1 「八町堀細見絵図」文久2年の凡例
(東京都公文書館蔵) 
南町奉行所配下と北町奉行所配下の与力が色分されている


  2 「八町堀細見絵図」文久2年部分(東京都公文書館蔵)
南北町奉行配下の与力屋敷が色分けされている。力(与力)のほか、医(医者)、手跡(手習い)、刀法(武術)等の略号が見える。


もう一つの工夫は“医”、“儒”、“書”、“絵”、“能”、“歌”、“手”、“刀法”など、生業を示す一字が入っている人名が多数あること。

“イシ”(医師)は四谷絵図、市ヶ谷牛込絵図、下谷絵図、小日向絵図などにもありますが、これほど多種類の“生業”名が入っているのはこの絵図だけです。



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